【9月5日 AFP】ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州で3日に子ども5人が自宅から遺体で見つかった事件に関して、捜査官らは4日、母親(27)が5人に鎮静剤を投与して窒息死させたとの見方を示した。母親は線路に飛び込んで自殺を図ったが、救助されている。

 警察は、ノルトライン・ウェストファーレン州ゾーリンゲン(Solingen)にある自宅アパートで遺体として見つかった1歳と2歳と3歳の女児3人、6歳と8歳の男児2人は、2日もしくは3日に母親である容疑者に鎮静剤を投与されて窒息死したとみている。6人目の男児(11)は無事で、捜査官らによると、きょうだいが殺害された時間には学校にいたために難を逃れた可能性がある。この男児は、グループチャットで同級生らに、きょうだいが全員死んだと伝えていたという。

 容疑者の母親は、容疑者本人から子どもたちが亡くなったことを知らされて警察に通報。容疑者のアパートを訪れた警察が5人の遺体を発見した。

 容疑者は、子ども6人中4人の父親である3番目の夫と1年前に別れて以来、精神的に苦しんでいたとみられている。容疑者は3日、自宅からおよそ35キロ離れたデュッセルドルフ(Duesseldorf)で線路に飛び込んで自殺を図ったが救助され、重傷を負ったものの命に別条はない。主任捜査官によると、放心状態で自殺を図ったとみられている。(c)AFP