【9月5日 AFP】米国で親と同居している18〜29歳の若者の割合は過去最高の52%に上り、原因の一端は新型コロナウイルスにあるとの調査結果が4日発表された。

 米国では今年2月から5月の間に、少なくとも1人の親と同居している18〜29歳の割合が47%から52%に上昇し、この割合は7月も変わらなかった。

 米労働省が6万人を対象に毎月実施している調査結果を分析した米調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)のデータによれば、同国の若者2660万人のルームメートは親ということになる。

 ピュー・リサーチ・センターは、親と同居する割合が増えたのは、生活苦にある若者が受けた新型コロナウイルス流行の影響も確かにあるが、長期的な傾向だと指摘している。

 新型コロナウイルス感染症に見舞われる前の米国は、10年以上、経済成長を続けてきたにもかかわらず、実家を離れて生活する若者は減少していた。

 新型コロナウイルスの感染拡大前に親と同居していた若者の割合は47%で、これは1930年代の大恐慌以降で最も高かった(ただし当時のデータは現在ほど頻繁に集められていない)。1960年代、70年代、80年代には、親と同居する若者の割合は35%未満だった。(c)AFP