【9月6日 Xinhua News】中国自動車大手の中国第一汽車集団傘下のトラックメーカー、一汽解放汽車がこのほど発表した2020年6月中間決算によると、上半期(1~6月)の売上高は前年同期比16・1%増の690億9千万元(1元=約15円)、上場会社株主に帰属する純利益は19・8%増の21億5千万元だった。

 主力の大型トラックの販売台数は4年連続で首位に立ち、中型トラックも3年連続で首位をキープ、小型トラックは4年連続で急成長を遂げた。ブランド価値では8年連続で中国商用車・トラック市場をリード。今年に入ってからの生産・販売台数も業界首位を維持している。

 商用車情報サイト「第一商用車網」の最新データによると、中国の大型トラック市場の販売台数は7月、前月比16・0%減、前年同月比89・0%増の14万台、1~7月の累計では前年同期比31・0%増の95万9200台となった。

 新型コロナウイルスが有効に抑制される中、自動車消費促進策にもけん引され、中国自動車産業は徐々に復活している。中でも商用車市場の活況は乗用車市場よりも著しい。

 中国汽車工業協会(CAAM)によると、1~7月の中国自動車生産台数は前年同期比11・8%減の1231万4千台、販売台数は12・7%減の1236万5千台だった。全体としては減少となったが、商用車は好調がうかがえる。1~7月の商用車生産台数は16・4%増の283万1千台、販売台数は14・3%増の283万2千台で、伸び率は1~6月をそれぞれ6・9ポイントと5・7ポイント上回った。

 投資銀行大手の中国国際金融(CICC)は、国内の大型トラック販売台数が今年、再び予想を上回って過去最高を更新、下半期(7~12月)は60万台を超え、通年では140万台を超えるとの見通しを示している。(c)Xinhua News/AFPBB News