【9月5日 Xinhua News】中国広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)の広西北部湾国際港務集団はこのほど、同自治区の欽州港大欖坪南作業区9号、10号自動化コンテナバースの建設が始まったことを明らかにした。同バースは北部湾港「スマートポート」建設の象徴的なプロジェクトで、完成後は中国初のシーアンドレール自動化コンテナ埠頭(ふとう)となる。

 同バースの工事では、10万トン級自動化コンテナバース2カ所を増設。工事は20万トン級の基準で進められ、設計処理能力は年間160万TEU(20フィートコンテナ換算)となっている。プロジェクトの概算総投資額は40億5千万元(1元=約16円)で、完成後は20万トン級コンテナ船の停泊要件を満たす。

 北部湾港は中国西部陸海新ルートの陸路と海路を結ぶ重要な拠点で、貨物とコンテナの取扱量がここ数年、急速に増加している。同港は現在、52のコンテナ航路を有している。中国沿海と東南アジア、北東アジアの主要な港をほぼカバーし、南アフリカと南米への遠洋航路を開設している。

 同作業区7~10号自動化コンテナ埠頭(ふとう)プロジェクトは、岸壁の全長が1302メートル、総投資額は約71億元。設計取り扱い能力は年間260万TEUで、西部陸海新ルートの重点建設プロジェクトとなっている。うち7号、8号バースのコンテナ自動化改造工事は昨年すでに開始している。(c)Xinhua News/AFPBB News