【9月4日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のウイグル族人口は2010~18年に、254万6900人増え、1271万8400人となった。増加率は25・0%で、自治区内の他民族を大きく上回った。

 この数字は中国の人口センサス(国勢調査)データによるもので、このほど開かれた同自治区人民政府の記者会見で発表された。1953年の第1回人口センサスでは、自治区内のウイグル族は300万人余りだったが、現在は当時の約4倍となっている。

 自治区統計局の担当者によると、同期間のウイグル族人口の増加率は、自治区全体の人口や自治区内の他民族を大きく上回った。漢族の人口は882万9900人から900万6800人に増え、増加率は2・0%だった。また、出生率でもウイグル族は自治区全体や他民族より高い数字を示しており、担当者は「ウイグル族など少数民族の出産、健康についての権益が保障されている」と述べた。

 自治区衛生健康委員会の担当者は「以前は自治区人口の自然増が速すぎて、水資源と耕地の不足や天然資源の減少などをもたらしたが、計画出産政策の実行により、人口急増の圧力が緩和された」と説明。さらに、自治区の妊産婦死亡率が10年の10万人当たり43・41人から、18年には26・65人に減少したことと、乳児死亡率が26・58人から14・02人に下がったことを挙げ、女性と乳児の健康状態が改善されたとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News