【9月4日 AFP】世界で2番目に新型コロナウイルスの被害が大きいブラジルで3日、累計の感染者数が400万人を超えたが、同国の保健当局は、感染は減速し始めていると述べている。

 2月26日に最初に新型コロナが確認されて以来のブラジルの感染者数は404万人、死者数は12万4600人で、米国に次いで多い。

 過去24時間の新規感染者数は4万4000人近くで、834人が死亡した。

 保健当局によると、ここ数日の新規感染者数はわずかながらも減少しているという。過去数か月は1日当たりの平均死者数が1000人を超えていたことから、流行のピークは過ぎたとの期待が出てきている。

 だが、医療専門家らは警戒を呼び掛けている。

 ブラジリア大学(University of Brasilia)の疫学者マウリシオ・サンチェス(Mauricio Sanchez)氏は「これはわれわれが望んでいた改善傾向の始まりだ」と指摘した。

 だが、この傾向は「とても弱々しい」と警告し、確固たる結論を出すには2、3週間にわたり減少傾向が保たれなければならないと話した。(c)AFP/Eugenia LOGIURATTO