【9月4日 AFP】8月4日に大爆発が起きたレバノンの首都ベイルートで、港湾地区のがれきの下に生存者の鼓動らしきものが探知され、懸命の捜索活動が行われている。

 ベイルートのマルワン・アブド(Marwan Aboud)知事は現地で記者団に対し、2日夜にジュマイゼ(Gemmayzeh)地区の完全に倒壊した建物のがれき付近でチリ救助隊の救助犬がにおいに反応し、探知機で調べたところパルス(脈動)を検知したと述べ、「生存者かもしれない」との期待を示した。チリの救助隊、レバノンの民間防衛隊、ベイルートの消防隊が協力して現場で捜索している。

 しかし爆発事故からほぼ1か月が経過しているため、生存者がいる可能性は小さい。

 大爆発ではこれまでに死者191人、負傷者6500人以上が確認され、ベイルートの大部分が破壊された。レバノン軍によると、現在も7人が行方不明になっている。

 映像は3日撮影。(c)AFP