【9月3日 AFP】マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は2日、アフガニスタンで米兵らが関与した疑いのある戦争犯罪について捜査している国際刑事裁判所(ICC)の主任検察官らを制裁対象に指定した。これに対しICCは、法の支配に対する「重大な」攻撃だと非難した。

 制裁対象となったファトゥ・ベンスダ(Fatou Bensouda)主任検察官と司法管轄部門トップのファキソ・モチョチョコ(Phakiso Mochochoko)氏は、米国内の資産を凍結され、米国内の個人との取引を禁じられる。米国はこれに先立ち、ベンスダ氏らへのビザ発給を停止する措置を取ったが、ICCの捜査を阻止できなかった。

 ポンペオ氏は、「残念ながら、ICCは米国人を標的にしている。よって米国はきょう、次の措置を取る」と述べた。

 これに対しICCは即座に反論。「国際司法機関とその職員に対するこうした威圧的な行為は前代未聞で、ICCと国際刑事裁判所ローマ規程(Rome Statute)、広くは法の支配に対する重大な攻撃だ」と非難した。(c)AFP/Paul HANDLEY