【9月3日 AFP】ドイツで治療を受けているロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏について、ロシア政府は2日、全面的にドイツと協力する準備があると述べた。これに先立ちドイツは同氏が神経剤のノビチョクを摂取したことを確認したと発表していた。

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 ロシア通信(RIA)によると、ドミトリー・ぺスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は記者団に対し、「われわれはこの件について、ドイツと全面的に協力しデータのやり取りを行う準備ができており、関心を持っていることを総じて認める」と述べた。

 ペスコフ氏は、ロシアがドイツの医師団に検査結果の共有を要請したものの回答を得ていないと指摘。8月22日にナワリヌイ氏がベルリンに移送される前、ロシアは医師団によるそれまでの見解を反映し、毒物摂取の痕跡を確認しなかったと主張した。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)情報局長は国営テレビで、ドイツが発表の裏付けとなる証拠を提供していないと非難した。(c)AFP