【9月2日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)邢台市(Xingtai)清河県(Qinghe)の文化財保護部門は、県内でこのほど緊急発掘調査を実施した古墓について、明代のものと推定されると明らかにした。

 古墓は家屋構造をした方形の家形墓で、長さ2・75メートル、幅2・3メートル、高さ1・5メートル。東西方向に青石製の石棺2基が並び、夫婦合葬墓に分類される。石棺には蓋石(ふたいし)と台座があり、一方の蓋石は既に開けられていた。周囲の墓壁に石刻や文字はなく、墓誌銘も見つからなかったが、銅製のかんざし1点、黒釉磁器の罐(水がめ)1点と小型の缸(広口のかめ)2点が出土した。

 考古学スタッフは、墓葬に青れんがを用いていることや出土したかんざしの様式、黒釉磁器の色合いから、墓が明代のものであると暫定的に判断した。

 同県文化・広電・旅遊局文物保護所の侯書娥(Hou Shu'e)所長は今回の発見について、明代の葬送習慣や文化を解明する実物証拠となり、清河県の歴史や文化、風土、人情を研究する上で高い価値を持つと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News