【9月2日 AFP】パキスタンは1日、「ふしだら」で「下品」なコンテンツを制限するため、「ティンダー(Tinder)」など複数の出会い系アプリへのアクセスを禁止した。規制当局は数日前にも、同様の理由で動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」へのアクセスを禁止すると示唆していた。

 パキスタン電気通信庁(PTA)は、ティンダーなどの出会い系アプリがパキスタンの法律に準じたコンテンツを提供するよう「慎まなかった」として、これらアプリへのユーザーのアクセス禁止の措置をとった。

 デジタルコンテンツにアクセスする権利を訴える団体「バイツ・フォー・オール(Bytes For All)」のシャザド・アフマド(Shahzad Ahmad)氏は、今回のアクセス禁止は「全くもってばかげた動き」だと非難し、ユーザーはこの措置を回避する方法を見つけるだろうと述べた。

 PTAは、禁止されたアプリが「有意義な取り組みを通して、ふしだらで下品なコンテンツを慎む」姿勢を見せれば、禁止措置の解除を要請することもできると述べたが、「取り組み」が何を指すかは明示しなかった。

 ティンダー側は、「われわれのサービスと節制への取り組みについてPTAと話し合う機会を歓迎する。有意義な議論を期待する」と発表した。(c)AFP