【9月3日 People’s Daily】今年に入って新型コロナウイルス感染症が流行したり、病虫害が発生したりしたが、中国はあらゆる手段を講じて食糧や副食品をしっかりと生産、供給している。夏に収穫する食糧は今年も豊作だ。生産量は2856億斤(1億4280万トン)で昨年より0.9%増えた。 

 食糧と副食品は民衆が注目している話題だ。とりわけ今年は洪水により農業生産や食糧の安全に対する社会の関心が高まったが、全体的に見て食糧、副食品の供給は余裕があり、市場価格も安定している。上半期のコメ、小麦、トウモロコシの市場での月平均価格は昨年とほぼ同じ。全国の冬春野菜の総生産量は1億7000万トンで、昨年比2%増。30種類の主要野菜の産地価格は昨年より8.4%下がった。果物の価格はいったん上がったあとで下がり、6種類の果物の卸売市場での平均価格は13.4%低下した。

「最近、洪水が一部地域の農業生産に一定の影響を与えたが、影響は局地的なものだ」と語るのは、農業農村省栽培業管理局の潘文博(Pan Wenbo)局長。

 国家食糧・物資備蓄局は8月12日、夏に収穫する食糧の主要生産地での買い付け状況を発表した。それによると、8月5日までの小麦の主要生産地での買い付け量は4285万7000トンで、昨年より938万3000トン減少した。そこで、「豊作なのに、買い付け量はなぜ減ったのか」と市場関係者は注目した。

 市場を調査したところ、かつては農民たちが集まり、一斉に販売していたが、今年は「売り惜しみ」をする農民も少なくなかった。河北省(Hebei)柏郷県(Baixiang)の尚金鎖(Shang Jinsuo)食糧庫主任によれば、買い付け条件の市場化に伴い、農民の市場意識が高まり、販売も集中販売から通年でバランスをとって販売するようになった。多くの農民は現在、食糧を貯蔵し、市況に基づいて販売時期を選び、収益の最大化を実現している。

 専門家によると、新型コロナ対策が常態化するなかで農民のリスク意識が強まっている。国家食糧・物資備蓄局の調査では、主要生産地の農家の食糧貯蔵量は往年よりも増加しているという。

 中国社会科学院農村発展研究所の李国祥(Li Guoxiang)研究員は「わが国は現在、コメと小麦は完全に自給を実現している。主要穀物の自給率は95%以上だ。小麦は毎年、大量に余っており、供給に問題はない。わが国の食糧生産は連続5年以上、1兆3000億斤(6億5000万トン)以上で安定しており、在庫も十分にある」と語った。(c)People's Daily/AFPBB News