「入場料無料」で観光業の転換とグレードアップを促進
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【9月2日 People’s Daily】黄鶴楼や三峡ダム、神農架林区など、少し前に中国湖北省(Hubei)では、400か所近くのA級観光景勝地が全国の観光客に対して入場料を無料にした。
この気前の良い措置は、湖北の綿々とした深い愛情がこもったものである。新型コロナウイルスが突然湖北省を襲ったとき、全国民が湖北を気にかけ、大量の医療物資や生活物資が送られた。340の医療チームが支援に駆けつけ、4万2000人の医療従事者が獅子奮迅した。防疫が日常のものとなる段階でも、各地からは依然として湖北省に援助の手が差し伸べられた。
湖北省にとって無料開放は恩返しの意味合いがあり、市場にとって無料開放は観光産業に活気を与え、消費を活性化させるという重要な措置である。全国で省を跨(また)いだ団体旅行が回復して以来、一度は停滞した国内の観光業も、全面的に回復し正常営業に戻していく局面に入り、各地で続々と優遇政策が打ち出された。景勝地入場料の大幅値下げや減免、団体割引などさまざまな措置が講じられており、人気が上がれば周辺の飲食・買い物・娯楽など関連する全ての産業が連動して発展する。入場料の減免は特殊な時期に応じた措置であり、また観光市場「入場料経済」への依存から脱却し、さらなる開放を経て成熟した産業を築く1つの契機でもある。
全国の防疫が成果を挙げるにしたがい、観光需要が戻り、国内観光業は復活を遂げつつある。中国観光研究院が発表した「2019年の観光市場をめぐる基本情況」によると、2019年に中国国内旅行に行った人はのべ60億600万人に達し、1年間の観光業収入は6億6300万元(約102億6000万円)を実現した。今年は疫病の影響を受け、海外旅行需要が国内旅行に振り向けられている。将来的に、中国国内旅行は巨大なポテンシャルを秘めていると言える。防疫が日常のものとなったことを背景に、観光主管部局や景勝地、企業が協力して安全を確保すると同時に、新しい観光様式を模索するよう努力し、消費のポテンシャルを持続して刺激し、観光業の復活を推し進める。
景勝地の入場料を減免してから、サービスの良しあしが観光客への訴求力に影響するようになった。観光サービスの競争力を高めるため、監督員を招聘(しょうへい)し、サービスの質を上昇させようとする所もある。改善運動を展開し、観光市場に存在する問題を全面的に解決しようとする所もある。観光業に従事するスタッフの技能を強化し、観光客の満足度を高めようとする所もある。各地で多様な措置がとられ、景勝地・宿泊業・飲食業などは活況を呈している。事実、旅行体験の供給能力とサービスの質の向上は、観光客が安心して遊ぶために不可欠である。また、新しい製品や業態を育て、従来型の観光から総合型の余暇への転換が求められる。
ピンチは克服することによってチャンスにも変わりうる。観光業は危機の中から新たなチャンスを育て、変化の中から時代に合った新しい局面を開くことを期待されている。(c)People's Daily/AFPBB News