【9月2日 AFP】中国・上海で来月に予定されていた世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)のHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2020)が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に中止になった。主催者が2日に発表した。

 HSBCチャンピオンズは米国ツアー(US PGA Tour)、欧州ツアー(PGA European Tour)、アジアツアー(Asian Tour)の共催となっており、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が優勝した前回大会の賞金総額は、米国での大会やメジャーを除けば最高額となる1025万ドル(約10億8500万円)だった。

 上海のシーシャン・インターナショナルGC(Sheshan International Golf Club)で、当初10月29日から11月1日にかけて行われる予定だった同大会は、アジア3都市を回る総額2975万ドル(約31億4700万円)の「アジアスイング」の最終戦になるはずだった。

 しかし、韓国でのCJカップ(The CJ Cup 2020)と日本でのZOZOチャンピオンシップ(Zozo Championship 2020)が米国で行われることになったため、アジアにおけるゴルフカレンダーのハイライトとなるはずだった3大会は、同地域から一掃されることになった。

 パンデミックを理由に、中国におけるスポーツの国際大会は少なくとも年内のうちは全て中止となっている。

 創設初年となった昨年、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)がツアー最多タイとなる82勝目を挙げたことで知られる賞金総額975万ドル(約10億3200万円)のZOZOチャンピオンシップは、米カリフォルニア州に会場を移して10月22日から25日に行われる。

 また、昨年ジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)が2度目の優勝を果たした同975万ドルのCJカップも前週、開催地が韓国・済州(Jeju)島から米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)に変更となった。同大会は同月15日から18日まで行われる。(c)AFP