【9月2日 AFP】英高級車メーカー、ロールスロイス・モーター・カーズ(Rolls-Royce Motor Cars)は1日、ファン待望の「ゴースト(Ghost)」の新型モデルを発表した。

 新型ゴーストは、V型12気筒6.75リッターツインターボエンジンにミニマムなデザインで、約22万2000ポンド(約3150万円)の高級車だ。

 だが、超富裕層を狙った新たなステータスシンボルも、新型コロナウイルスの短期的な打撃を和らげるには十分でない。同社トルステン・ミュラー・エトヴェシュ(Torsten Mueller-Oetvoes)最高経営責任者(CEO)はAFPの電話インタビューで、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響はしばらくの間、とにかくワクチンができるまでは続くだろう」と語った。それでも「中期的には、3年以内ぐらいには、わが社は通常の状態に戻るはずで、通常よりも良くなるはずだ」と指摘した。

 ミュラー・エトヴェシュ氏によると、ロールスロイスの今年上半期の売上高は、前年同期比30%減と大きく落ち込んだ。だが、昨年は売り上げが「記録的」な年だったこともあると、補足している。一方でロールスロイスでは、コロナ流行下での従業員解雇を一切行っていないとし、来年へ向けて「慎重ながらも楽観」していると述べた。

 ロールスロイスは近年、市場におけるブランドの位置付けを見直してきた。「過去10年間で飛躍的にブランドの若返りを図った。現在、顧客の平均年齢は43歳だ」という。

 20世紀初頭に創業された英国の象徴とされるロールスロイスは、1998年に独高級車大手BMWに買収された。そして今、新型コロナウイルスの流行に加え、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)という問題も迫っている。

 世界に600のサプライヤーを持つ同社にとって「最大の懸念はサプライチェーンの混乱だ」とミュラー・エトヴェシュ氏は言う。だが、ロールスロイスはどんな出来事に対しても「備えは十分だ」と同氏は語った。(c)AFP/Veronique DUPONT