【9月2日 Xinhua News】中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)交通運輸庁はこのほど、8月までに同自治区内の全県でアスファルト舗装道路を建設し、86・4%の郷・鎮と61・4%の行政村で舗装道路が完成したと発表した。同自治区の農村道路は3万8200キロが改修され、総延長は8万6千キロに達した。

 同庁の徐文強(Xu Wenqiang)庁長は、チベット自治区は土地が広大で過酷な自然条件があり、歴史的な経緯のため交通整備が遅れたと説明。2015年末時点で自治区内の2郷・鎮と230行政村で道路が未開通だったと述べた。

 徐氏によると、同自治区の農村道路はこの5年間で飛躍的に建設が進み、農牧業地域の輸送が大きく変化した。旅客輸送網も改善され、74県・区、476郷・鎮 、2050行政村にバスが通るようになった。

 同庁農村道路処のタシ・ノルブ処長によると、道路建設でこれまで計54万7千人を雇用し、農牧民の収入は累計137億2千万元(1元=約15円)増加した。(c)Xinhua News/AFPBB News