【9月1日 AFP】メキシコのタトゥースタジオが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した人に無料で「COVID-19 SURVIVOR(COVID-19生還者)」の文字を彫るサービスを提供している。このタトゥーは、ウイルスの流行が国内で猛威を振るった記憶を永遠に体に刻むものだ。

 タトゥーアーティストのオミ・デブア(Omi Debua)さんは、「彼らは数年後、孫や子どもたちに『見て、2020年に新型コロナウイルスに感染したんだ。たくさんの人が亡くなったが、私は生き延びた。これがその時のタトゥーだ』と伝えることができる」とAFPに述べた。

 オスカル・モラレス(Oscar Morales)さん(20)は、北部モンテレイ(Monterrey)にあるデブアさんのスタジオがこのサービスを提供していることをソーシャルメディアで知り、初めてタトゥーを入れた。

 モラレスさんは検査で陽性と診断されたが、症状はなかった。しかし父親ときょうだい、祖父に感染させたのは自分だったのではないかと心配している。祖父は入院したという。

 メキシコの新型コロナウイルス死者数は6万4000人超と、世界でも上位に入っている。

 映像は8月30日撮影。(c)AFP