【9月1日 AFP】イラクのテレビ局がイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の孫イマーム・フセイン(Imam Hussein)を追悼する日に「陽気な」番組を放送したとして、怒った視聴者らが8月31日、首都バグダッドにあるこのテレビ局を襲撃し、放火するなどした。治安筋がAFPに明らかにした。

 イラクでは、8月30日は西暦680年に殉教したイマーム・フセインを追悼する日にあたり、全国で宗教行事が行われた。

 同日、現地テレビ局のディジラ(Dijlah)は普段通りの番組を放映。番組には歌や踊りが含まれており、視聴者からは宗教的な日に不適切だとの批判が上がった。同テレビ局はすぐに「故意ではない」誤りだったと謝罪。

 しかし、治安関係者によると、バグダッド東部にあるテレビ局前にはすでに、怒った視聴者数十人が抗議のために詰めかけていた。群衆はテレビ局に放火。局員4人が負傷し、機材の大半が破壊されたという。

 また、局員数人がテレビ局に抗議して退職。イラクの半数の州では同局の放映を直ちに禁止した。

 さらにバグダッドの裁判所は8月31日、「ある宗派の儀式を意図的に侮辱した」として、同局の管理部長ジャマル・カルブリ(Jamal al-Karbuli)氏に対する逮捕状を出した。同氏はイラク国外で大半の時間を過ごしている。イラク刑法によると、宗教侮辱罪で有罪となれば、3年以下の禁錮刑が科される。(c)AFP