【8月31日 AFP】ツール・ド・フランス(2020 Tour de France)は30日、第2ステージ(ニース・オーペイからニース、186キロメートル)が行われ、ドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)がステージを制し、今年も総合首位のマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を手に入れた。

 昨年の大会で2週間にわたって母国フランスを沸かせ、総合優勝経験者のゲラント・トーマス(Geraint Thomas)が「国民の恋人」と表現したアラフィリップは、ステージ最後のヒルクライムでアタックを仕掛けると、手に汗握るダウンヒルの争いを経てステージを制した。

 最後の峠でボーナスタイムを獲得したアラフィリップは、これで総合首位に立ち、最後のロングスプリントで追走したミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のアダム・イェーツ(Adam Yates、英国)が4秒差の2位につけている。その他の総合争いの有力候補とは17秒の差がついた。

 6月に父親を亡くしたアラフィリップは、涙を見せながら「この勝利は父にささげたい。僕にとって重要な勝利だった」とコメントした。

 フランス出身のツール総合覇者は、1985年を最後に現れていない。アラフィリップは「本気で挑戦したいし、失うものは何もない」「本当にきつくて、最後は出し切った」と話し、「大きな誇りと責任を感じるし、日々、この栄誉を守っていきたい。あした、明け渡すつもりはないよ。それは間違いない」と約束した。(c)AFP/Damian MCCALL