【8月31日 AFP】30日付のフランスメディアの報道や司法関係者によると、北大西洋条約機構(NATO)の基地に配属された仏陸軍中佐がロシアへのスパイ活動の罪で訴追された。

 仏民放ラジオのヨーロッパ1(Europe 1)の報道によると、訴追された中佐はイタリアにある基地に配属されており、司法関係者も中佐が海外配属であると認めた。

 フロランス・パルリ(Florence Parly)仏国防相はヨーロッパ1、テレビ局CNews、仏経済紙レゼコー(Les Echos)に対し「私が認められることは、1人の上級将校が機密保護違反で法的手続きに直面していることだ」と述べた。

 司法関係者は、この中佐が「国家の基本的利益を損なう外国勢力との共謀による諜報(ちょうほう)活動」を行ったとして訴追され、拘束されていると明らかにした。

 また、ヨーロッパ1によると中佐はロシア語を話し、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の職員と断定された男性とイタリアで一緒にいるところを目撃されており、ロシアの情報機関に機密文書を渡した疑いが持たれている。(c)AFP