【8月30日 AFP】米西部オレゴン州ポートランド(Portland)で29日、人種差別抗議運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」のデモ参加者とドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の支持者が衝突し、1人が撃たれて死亡した。警察当局が発表した。

 ミネソタ州で5月下旬、武器を所持していなかった黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察官に殺害された事件以来、ポートランドはBLM運動の中心地となっているが、地元メディアによると、トランプ氏支持者らが乗った「車数百台の一団」が29日、ポートランドに集結したという。

 ポートランド警察はツイッター(Twitter)に、政治デモが「同市中心街の至る所でキャラバンを組んで行われている」「デモ参加者とカウンターデモ参加者の間で、暴力沙汰が複数あった。当局が介入し、場合によっては逮捕した」と投稿した。

 地元メディア「OregonLive」によると、複数の集団の間で「衝突」と「緊迫した時間」があったという。発砲が一連のデモに関連したものであったのかどうか、警察は明らかにしていない。

 警察はその後、発砲は午後8時45分ごろにポートランド中心部で発生したと説明。殺人事件とみて捜査を進めているという。

 警察はまた、「ポートランドの警察官らは、サウスイースト3番大通り(Southeast 3rd Avenue)とサウスウエストアルダーストリート(Southwest Alder Street)の周辺で銃声を耳にした」「現場に駆け付けると、胸に銃弾を受けた被害者を発見した」と述べた。(c)AFP