【8月31日 Xinhua News】中国教育部は27日の記者会見で、小中高校生の近視率がこの半年間で11・7%上昇したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大期間中、スマートフォンなどの画面を見る時間が増えた一方で、屋外での運動時間が減り、視力に影響が出た。

 教育部新型コロナウイルス対応指導グループ弁公室主任で体育衛生・芸術教育司司長の王登峰(Wang Dengfeng)氏は、9省・自治区・直轄市の小中高校生を対象とした感染拡大期間の視力変化の調査結果について「非常に楽観的ではない」と語った。6月の調査では、昨年末と比べ近視率が11・7%上昇し、小学生は15・2%と大きく上昇した。

 王氏は、教育部が今後、青少年の近視を防ぐために次の3点の措置を講じ、厳格に実行していくと述べた。一つ目は、オンライン学習の時間を制限することで、原則として小学生は2時間以内、中学生は3時間以内、高校生は4時間以内とする。連続して動画を見る時間も明確に定める。二つ目は、スポーツの強化で、毎日少なくとも1時間は屋外で活動する。三つ目は、目を守ることの宣伝教育の強化で、視力検査や眼鏡に関連する市場と事業者の管理を強化し、青少年の近視問題を共同で解決する雰囲気を形成する。(c)Xinhua News/AFPBB News