【8月30日 AFP】南アフリカのヨハネスブルク郊外で、ダウン症候群の少年が銃で撃たれた死亡し、警官2人が逮捕された。独立警察調査局(IPID)が28日夜、発表した。

 死亡したナサニエル・ジュリアス(Nathaniel Julius)さん(16)は26日夜、薬物や犯罪がまん延している町エルドラドパーク(Eldorado Park)で銃撃され死亡した。遺族は、ナサニエルさんが店でビスケットを買うために外出していたところ、パトロール中の警官に銃で撃たれたと主張。障害のため質問に答えられなかったナサニエルさんに、警官が発砲したと申し立てている。

 IPIDは「手元の証拠を慎重に検討した上で」事件に関与した警官2人の逮捕を決めたと述べ、2人を殺人罪で訴追する方針だと明らかにした。

 事件を受けて、現場の町では抗議デモの参加者が暴徒化し、シリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領が鎮静化を呼びかける事態になった。(c)AFP