南アの自然保護活動家、自身が育てたライオンに襲われ死亡
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【8月30日 AFP】南アフリカの自然保護活動家が、自身が育てたライオンによって殺害された。家族が27日、発表した。
白い雌ライオン2頭を連れて歩いていたウエスト・マシューソン(West Mathewson)さん(69)は26日、うち1頭から前触れもなく襲われ、死亡した。
今回の出来事は同国北部リンポポ(Limpopo)州で一家が所有する「ライオンツリー・トップロッジ(Lion Tree Top Lodge)」の敷地内で発生。
「ウエストおじさん」と呼ばれ、このライオンたちを赤ちゃんの頃から育ててきたウエストさんは、ライオンとの触れ合いにも慣れていた。
ウエストさんがライオンに襲われたとき、65歳の妻は後ろで自動車を運転していたという。
家族の弁護士マリナ・ボサ(Marina Botha)氏がAFPに宛てたメールによると、「彼女は夫を救おうと最善を尽くしたが、できなかった」という。
2頭のライオンは、最終的な行き先が決まるまで一時的に施設に移された。
家族らは先のメールで、ライオンたちを「可能な限り最善の環境に放す」と約束。
マシューソンさん夫婦には息子4人と孫6人がおり、「夫であり、父親であり、祖父である彼を失い、家族は打ちひしがれている」「(ウエストさんが)自然の中で大切なライオンたちと過ごす夢を生きる中で亡くなったという事実に、慰めと安らぎを見いだしている」と語っている。(c)AFP