【8月29日 AFP】北極圏に位置するノルウェー領スバルバル(Svalbard)諸島のキャンプ場で、オランダ人男性(38)がホッキョクグマに襲われ死亡した。地元当局が28日、明らかにした。同地域でのホッキョクグマ襲撃による死亡事故は過去49年間で6件目。

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 専門家らによると、ホッキョクグマは氷冠の縮小により餌となるアザラシの猟場が減ったことで、食料を求めて人里に出没するようになっている。

 今回の事故は、北極点から約1300キロ離れたスバルバル諸島最大の町ロングイェールビーン(Longyearbyen)近くのキャンプ場で夜間に発生。地元当局によると、男性はテント内で重傷を負った状態で発見され、その後死亡した。

 地元紙によれば、男性はキャンプ場で勤務していた。現場に居合わせた人々はホッキョクグマに向かって発砲。ホッキョクグマはその後、地元飛行場の駐車場で死んでいるのが見つかった。スバルバル諸島では市街地外での武器携行が推奨されている。(c)AFP