【8月29日 Xinhua News】スペインのサラゴサ生まれで今年30歳になるハビエル・モロス・バレラさんは、4歳の時にサッカーを始め、16歳でコーチとなり、現在は欧州サッカー連盟(UEFA)のA級ライセンス保持の指導者として活躍している。ハビエルさんは大学卒業後、遠く離れた中国にやって来た。

 世界中でサッカーの普及に取り組むレアル・マドリード財団と中国四川省(Sichuan)涼山イ族自治州のスポーツサービス企業、涼山尼牧体育が提携し、2019年10月、同自治州で青少年サッカートレーニングプロジェクトが始まった。昭覚県(Zhaojue)はプロジェクト実施の最初の都市に選ばれた。20年7月、山岳地帯や県城(県政府所在地)から来た少年15人が昭覚レアル・マドリードチームの選手に選ばれ、ハビエルさんとパートナーの殷健淋(Yin Jianlin)さんが彼らのコーチとなった。

 ハビエルさんによると、同財団が昭覚県で実施するプロジェクトは3年間継続して行われ、子どもたちは欧州サッカーの「名門」によるオーダーメードのカリキュラムを通して、チームワークや粘り強いスポーツマンシップを身に着けるという。

 ハビエルさんは「子どもたちを優れた選手に育てるのは一面にすぎない。重要なのは、サッカーが彼らの将来により多くの選択肢をもたらすことができるということだ。ここでコーチをするのは私にとって仕事ではあるが、同時に人助けにもなっていて、とても価値がある」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News