【8月28日 Xinhua News】中国青海省（Qinghai）の青海湖国家級自然保護区管理局はこのほど、同湖畔に生息するプシバルスキーガゼルの個体数が2700匹以上になったと明らかにした。

　プシバルスキーガゼルは中国の国家1級保護動物に指定されており、かつては内モンゴル自治区（Inner Mongolia Autonomous Region）や寧夏回族自治区（Ningxia Hui Autonomous Region）、甘粛省（Gansu）、青海省などに広く分布していた。人類の活動の影響と生息環境の悪化により、現在は青海湖周辺地域が唯一の生息地となっている。

　同保護区管理局は2004年、プシバルスキーガゼルの保護ステーションを設立。同種の救助と人工飼育繁殖を行う中国で唯一の保護施設となった。

　青海湖南岸保護ステーション長の呉永林（ご・えいりん）さんは、同湖畔に現在生息するプシバルスキーガゼルが14の野生個体群を構成していると説明。主に同省海南チベット族自治州（Hainan Tibetan Autonomous Prefecture）共和県（Gonghe）、海北チベット族自治州（Haibei Tibetan Autonomous Prefecture）カンツァ（剛察）県、海晏（かいあん）県などに分布しており、個体数は1994年の300匹余りから、現在では2700匹以上にまで増加したと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News