【8月28日 AFP】フランスのジャン・カステックス(Jean Castex)首相は27日、新型コロナウイルスの感染が急増していることを受けて、パリ市全域でマスク着用を義務付けると発表し、感染拡大傾向に歯止めをかけるには市民の協力が必要だと呼びかけた。

 カステックス首相は、ウイルス感染が深刻化している「赤色」地域に19県を追加したと発表。これにより、フランス本土94県のうち、パリを含む21県が「赤色」に指定されたことになる。

 首相の発表に続いてパリ市当局は、パリとその周辺地域で28日午前8時(日本時間同日午後3時)から歩行者のほか自転車やキックスケーターの利用者も対象にマスク着用を義務付けると発表した。

 フランスではすでに、全国の公共交通機関や、オフィスを含む密閉された公共の場所でマスク着用が義務付けられている。パリのマスク着用義務化は突然発表され、驚きを持って受け止めた人も多かった。(c)AFP/Mariëtte le Roux