【8月28日 AFP】(更新)27日未明にハリケーン「ローラ(Laura)」が上陸した米南部ルイジアナ州では、建物の屋根や窓ガラスが吹き飛ばされるなどの被害が発生し、少なくとも6人が死亡した。現場では捜索活動が行われており、死者は増える可能性もあるが、同州のジョンベル・エドワーズ(John Bel Edwards)知事は、予想されていた「壊滅的」被害は出なかったとの見解を示した。

 ローラは5段階で上から2番目の「カテゴリー4」の勢力を伴いルイジアナ州に上陸。その後すぐに勢力を弱め、熱帯低気圧となった。同州に同じ勢力のハリケーンが前回上陸したのは1856年のことで、数百人が犠牲となっていた。

 同州レイクチャールズ(Lake Charles)では、暴風により高層ビル「キャピタル・ワン・タワー(Capitol One Tower)」の窓ガラスの大半が吹き飛ばされ、木や電柱、道路標識がなぎ倒された。道路は冠水し、がれきが空中を舞ったほか、建物は浸水や損壊の被害を受けた。

 全米の停電状況を示すウェブサイト「PowerOutage.US」によると、ルイジアナと隣接するテキサスの両州では70万人以上が停電に見舞われている。エドワーズ知事は「昨夜の予報で予想されていた壊滅的被害が出なかったことは明らかだ」とした上で、「それでも甚大な被害が出た」と指摘した。

 映像前半はレイクチャールズでの被害、27日撮影。後半はルイジアナ州にある化学工場から上がる煙、米CBSテレビが27日撮影・提供。(c)AFP/Gianrigo Marletta and Andrew Caballero-Reynolds