【8月27日 Xinhua News】イタリアを公式訪問した中国の王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長は現地時間25日、ローマでルイジ・ディマイオ(Luigi Di Maio)外相と会談を行った。

 王毅氏は次のように表明した。今回の欧州歴訪は、新型コロナウイルス感染症が爆発的に世界に広がった後に、中国の外交部長が行う初めての外遊となる。イタリアが最初の訪問国となったのは、中国の外交における両国関係の重要性を示し、中国が欧州との関係を非常に重視していることを体現している。新型コロナウイルス感染症は全人類が直面する共通の試練であり、各国の団結協力が正しい対応の道である。両国はこの点で世界の先頭を歩み、感染症対策の国際協力の手本を示した。今回の訪問は、双方が団結して感染に立ち向かうことを継続するものであり、また「ポストコロナ時代」における両国の協力深化の始まりでもある。

 王毅氏はさらに、次のように述べた。今年は中伊国交樹立50周年に当たり、われわれは勢いに乗って前進し、二国間関係で新たな進展が得られるよう図らなければならない。各レベルの往来を順次回復させ、政府間協力のメカニズムとプラットフォームを強化するとともに、両国の象徴的な協力プロジェクトを早急に再開し、双方の実務協力の強化に関する新たな3カ年行動計画を定め、二国間関係の全面的発展を図らなければならない。「一帯一路(Belt and Road)」協力に焦点を合わせ、人的往来の手続きを簡素化する「ファスト・レーン」をうまく利用し、企業の生産・操業再開を加速させ、来年の中伊「一帯一路」企業家大会を無事開催し、「一帯一路」共同建設でより多くの明らかな成果が得られるよう後押ししなければならない。多国間主義と貿易自由化を共に守り、世界の産業チェーン、サプライチェーンの安全を守り、世界の感染症対策協力と経済回復に貢献しなければならない。中国はイタリアが「一つの中国」の原則を堅持し、中国の核心的利益と重大な懸念に関わる問題で理解、支持していることを称賛する。中国としてもこれまでと同様に、イタリアが欧州連合(EU)や国際・地域問題でより大きな役割を果たすのを支持していく。

 ディマイオ氏は次のように述べた。中国は世界で欠かすことができないイタリアの重要なパートナーであり、両国の友好の歴史は長い。イタリアは、感染症との闘いが最も困難な時期に中国から支援の手が差し伸べられたことに感謝している。世界経済が回復しようとしている時、イタリアと中国は二国間協力で豊かな成果を収め、非常に前向きなシグナルを発信した。イタリアは両国の既存の協力メカニズムを一段と強化し、新期の両国政府委員会合同会議を年内に開き、双方の実務協力の強化に関する新たな3カ年行動計画を策定し、「一帯一路」の枠組みの下で、重要な協力プロジェクトで新たな進展が得られることを望む。われわれは中国国際輸入博覧会に積極的に参加するつもりだ。イタリアはEUと中国の協力強化を支持しており、東西のコミュニケーションの懸け橋、EUと中国の交流の絆になることを願っている。EUと中国の協力で新たな重要な成果が次々と得られることを希望する。(c)Xinhua News/AFPBB News