【8月27日 AFP】中国企業傘下の動画共有アプリ「ティックトック(TikTok)」のケビン・メイヤー(Kevin Mayer)最高経営責任者(CEO)が26日、辞任を発表した。

 ティックトックをめぐっては、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が今月、米国人に対するスパイ活動に利用されている可能性があるとし、親会社である中国系IT企業バイトダンス(ByteDance、字節跳動)との取引を禁止する大統領令に署名している。

 メイヤー氏は社員宛ての書簡で、ここ数週間で「政治的環境が激変した」「皆さんに私が辞任を決めたことを伝えるのは、心が重い」と述べた。さらに「ティックトックを世界的に運営することを含め私の契約上の役割は、米国内事業の売却を強く求める米政府の行動によって、大きく異なるものになるだろうと私は理解している」と書いている。

 ティックトックは発表で、「ここ数か月の政治力学が、ケビンの役割の範囲を大きく変えたことを十分理解しており、彼の決定を全面的に尊重する。私たちは彼のティックトックでの時間に感謝し、幸運を祈っている」としている。

 ディズニー(Disney)の幹部だったメイヤー氏は今年5月、ティックトックのCEO、およびバイトダンスの最高執行責任者(COO)に就任したばかりだった。(c)AFP