【8月27日 AFP】バーレーンのハマド・ビン・イサ・ハリファ国王(King Hamad bin Isa Al-Khalifa)は26日、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官と首都マナマで会談し、パレスチナ国家の樹立なくしてイスラエルとの和平は実現しないと述べた。イスラエルとの迅速な国交正常化を求めたポンペオ氏に対し、言外にこれを拒否した格好だ。

 米国の仲介でアラブ首長国連邦(UAE)がイスラエルとの国交正常化に合意したことを受け、ポンペオ氏はアラブ諸国を歴訪し、イスラエルとのさらなる国交正常化を促進しようとしている。

 だが、25日に訪問したスーダンでも、そのような重大な方針転換を行う「権限がない」と暫定政府が回答し、現状の早急な打開には至らなかった。

 バーレーンは1990年代からイスラエルと交流があり、UAEとイスラエルとの国交正常化についても湾岸諸国で最初に支持を表明したことから、他のアラブ諸国に先んじて国交正常化に踏み切ると期待されていた。(c)AFP