【8月28日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)湖州市(Huzhou)南太湖ハイテク産業開発区にある発酵食品の老舗ブランド「老恒和」を展開する老恒和醸造の工場では炎天下の中、自然発酵の調味料「醬(ジャン)」を天日にさらし、手作業でかき混ぜる伝統製法「晒醬」の作業に従業員たちが汗を流していた。7月中旬~8月下旬は1年で最も暑い「三伏」に当たり、日中の最高気温は40度近くになる。

 同社では春に材料を仕込み、屋外で6~7カ月間、天日にさらす昔ながらの製法で高品質の手作りしょうゆや豆板醬(トウバンジャン)などを製造している。この時期の気温の高さや長い日照時間を生かす「晒醬」は発酵を促す大事な工程で、従業員たちは芳醇(ほうじゅん)な味に仕上げるため、数千個のかめに入った「醬」を毎日見回りながら定期的にかき混ぜていく。

 同社は清代の咸豊年間初期の創業で、100年以上の歴史がある。2017年には伝統の醸造技術が浙江省の無形文化遺産に登録された。(c)Xinhua News/AFPBB News