【8月26日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)のルーカス・ジオリト(Lucas Giolito)投手が、25日のピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)戦でノーヒットノーランを達成した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で大混乱に陥っている今季のMLBで、ノーヒッターの達成はこれが初めて。試合は4-0でホワイトソックスが勝利した。

 13奪三振を記録し、与四球をわずか一つに抑えた26歳の右腕は9回、エリック・ゴンザレス(Erik Gonzalez)にライナー性の当たりを右翼に打たれるも、アダム・エンゲル(Adam Engel)がこれを捕球し、最後の打者を打ち取った。

 ジオリトは「(チームの)守備が信じられないほど素晴らしかった」とコメントした。「チーム全員の支えがなければ、もちろんこんなことはできない」

「今夜の試合、(捕手の)ジェームズ(・マッキャン<James McCann>のサイン)に首を振ったのは一度だけだった。彼も私と同じくらいこの快挙にふさわしい。とにかく最高の瞬間」

 パイレーツで出塁したのは、4回に四球を選んだゴンザレスだけだった。

 ホワイトソックスの投手によるノーヒットノーラン達成は、2012年のフィリップ・ハンバー(Philip Humber)氏以来。ホワイトソックスがシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)を4-0で下したこの一戦で、ハンバー氏は完全試合を達成した。

 昨シーズン、2度の完封を含む3完投を記録したジオリトだが、今季は先発した6試合でいずれも7回までに降板しており、13三振を奪った20日のデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)戦がここまでで最高のピッチングだった。(c)AFP