【8月26日 AFP】香港警察は26日、昨年の大規模反政府デモなどに絡み、民主派政党「民主党」の著名議員2人を含む計16人を逮捕した。

 逮捕された2人の議員は、林卓廷(Lam Cheuk-Ting)氏と許智峯(Ted Hui)氏。民主党と両氏の認証済みフェイスブック(Facebook)アカウントの投稿によると、両氏は26日早朝、家宅捜査を受けた後に拘束されたという。

 警察筋はAFPに対し、26日朝の家宅捜査では昨年7月の反政府デモに関連し、両氏を含め16人が逮捕されたと述べた。

 林氏のフェイスブックの投稿は、同氏は昨年「7月21日の暴動に参加した容疑」で逮捕されたとしている。

 中国本土との境界に近い新界地区(New Territories)にある鉄道の元朗(Yuen Long)駅ではこの日、林氏らデモ参加者を、香港の犯罪組織「三合会(Triad)」のメンバーを含む政府支持者の集団が襲撃する事件が発生した。

 発表によると林氏はまた、「昨年7月6日に発生した屯門(Tuen Mun)の警察署外での器物損壊と公務執行妨害を共謀した」容疑も掛けられている。

 一方、許氏の事務所が公開した逮捕時の映像で警官らは、許氏について公務執行妨害の他、犯罪または不正目的でのコンピューターへのアクセス、器物損壊の疑いがあると告げている。

 許氏はその後、手錠を掛けられた状態で自宅から連行された。民主党は許氏について、昨年7月6日の抗議デモに関連した容疑も掛けられていると述べている。

 警察にコメントを求めたが、回答は得られていない。

 中国共産党は香港への締め付けを強めており、今年6月末には国家安全維持法(国安法)を施行した。それ以降警察は、デモ関連で著名民主活動家らを多数逮捕している。(c)AFP