【8月26日 AFP】タイ警察は25日、警察官をひき逃げして死亡させた疑いなどで、栄養ドリンク「レッドブル(Red Bull)」創始者の孫の新たな逮捕状を首都バンコクの裁判所が出したと発表した。事件をめぐっては、先月訴追が取り下げられ、一般市民の激しい怒りを招いていた。

 レッドブル創始者の孫、ウォラユット・ユーウィッタヤー(Vorayuth Yoovidhya)容疑者は、2012年にバンコクの高級地区でフェラーリ(Ferrari)を運転中に警察官をひき逃げし、死亡させたとみられている。

 事件は何年も進展せず、ウォラユット容疑者は2017年にタイを離れていた。

 先月には同容疑者に対する一切の訴追が取り下げられ、影響力のある超裕福層が刑事免責の特権を享受しているとして市民の怒りを招いていた。

 タイ国家警察は25日、南バンコク刑事裁判所(Southern Bangkok Criminal Court)が新たに逮捕状を出したと発表。同容疑者は「危険運転致死容疑、救護義務・報告義務違反の他、コカイン違法使用」の疑いが持たれていると説明した。(c)AFP