【8月26日 AFP】中国国防省は、人民解放軍が実弾演習で使用するために設定した飛行禁止区域に米国の偵察機が侵入したと発表し、挑発行為だと非難した。国営新華社(Xinhua)通信が25日報じた。

 新華社は国防省の呉謙(Wu Qian)報道官の談話を引用し、米軍のU2偵察機による中国北部の該当地区の飛行は、米中間の「海空安全行動ルール」に違反していると報道。

 呉報道官は「米国の行動は、不適切な判断や事故にさえ容易につながりかねないものだった」「明らかに挑発行為だ」と非難し、「中国は断固としてこのような挑発行為に反対し、米国側に厳重に抗議した」と述べた。

 米中関係は現在、貿易・軍事・政治それぞれの局面で史上最低の水準にまで悪化している。(c)AFP