【8月26日 AFP】ギリシャの裁判所は25日、同国の観光地で逮捕されていたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するDFハリー・マグワイア(Harry Maguire)被告に対し、警官への暴行や贈賄などの罪で、執行猶予付きの21月10日の禁錮刑を言い渡した。

 控訴すると発表したユナイテッド主将のマグワイア被告は20日夜、キクラデス諸島(Cyclades)のミコノス(Mykonos)島にあるナイトクラブで暴行したとして逮捕された。

 暴行や傷害、侮辱、贈賄未遂で訴追されたマグワイア被告だが、無実を主張している。

 ミコノス島近くのシロス(Syros)島にある裁判所に出廷しなかったマグワイア被告は、発表文の中で「きょうの審理を経て、控訴することを裁判所に即時伝えるよう、法務チームに指示した」と明かした。

「この件に関してわれわれは無実であると、私は断固として確信し続けている。私や家族、友人はどちらかと言えば被害者だ」

 マグワイア被告には3年の執行猶予が与えられている。

 ナイトクラブから警察署に連行されたマグワイア被告は、兄弟や友人と共に逮捕された。警察署では口論が発生し、マグワイア被告は口止めのために警官に賄賂を渡そうとしたと検察は主張した。

 イングランド代表で26試合に出場しているマグワイア被告の勾留は2晩に及んだが、週末には英国に帰国した。

 マグワイア被告の兄弟は度重なる傷害や公務執行妨害、贈賄未遂の罪で、友人は侮辱と度重なる傷害、公務執行妨害の罪で有罪となった。両者には禁錮13月が言い渡されたが、こちらも3年の執行猶予が付いている。

 ギリシャで判決が出たのとほぼ同じタイミングで、マグワイア被告はイングランド代表に選出されていたが、結局数時間後には招集が取り消されることになった。(c)AFP