【8月26日 AFP】(更新)サッカーのアルゼンチン代表リオネル・メッシ(Lionel Messi)が、所属するスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に対し、「一方的に」契約を解除する意向を伝えた。クラブ関係者が25日、AFPに明らかにした。

 メッシの弁護団はバルセロナに対し、契約解除条項にのっとり退団を希望すると知らせたという。一方でクラブ側は、この条項は6月に期限が切れており、メッシとの契約は2021年シーズンが終わるまで続くとの立場を取っている。

 スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)は「原則としてこの条項は6月10日に期限が切れたが、新型コロナウイルスによって混乱した今シーズンの異例な状況により、メッシが契約解除を今要求する道が開かれた」と報道。「これは退団交渉開始に向けた最初の一歩だ」とし、同条項では契約解除金の額として7億ユーロ(約880億円)が定められていると指摘した。

 13歳でバルセロナの下部組織に入団したメッシは、2004年に17歳でトップチームデビューを飾ると、以降のシーズンでクラブ記録となる634ゴールを奪取し、バロンドール(Ballon d'Or)を6回受賞。4度の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を経験した。

 しかし今季のチャンピオンズリーグで、チームはバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に2-8で大敗して準々決勝敗退に終わった。2007-08シーズン以来の無冠に終わったクラブはキケ・セティエン(Quique Setien)監督をわずか半年で解任し、エリック・アビダル(Eric Abidal)スポーティングディレクター(SD)とも契約を解消する改革人事を行ったが、屈辱的な敗戦でメッシの去就は本格的に不透明になっていた。