【8月25日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)は24日、フロリダ州の隔離環境下で行われているウエスタンカンファレンスのプレーオフ1回戦で、故コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏を哀悼する特製の「ブラックマンバ(Black Mamba)」ユニホームを着用した。

 この、ポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)との第4戦に臨んだレイカーズは、同氏の娘であるジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんが使用していた背番号2のパッチもユニホームにつけていた。

 現役時代にオールスターゲーム(NBA All-Star Game)に計18度選出され、通算5度のNBAファイナル制覇を経験したブライアント氏は、今年1月にロサンゼルス西部カラバサス(Calabasas)で発生したヘリコプター墜落事故で、ジアナさんの他7人とともに41歳で命を落とした。生きていれば、23日には42歳の誕生日を迎えていた。

 ブライアント氏はレイカーズで背番号8をつけた後、キャリア最後の10年間は背番号24を使用していた。その数字にちなみ、2016年にはロサンゼルス市が8月24日を「コービー・ブライアントの日」に制定していたが、今月上旬にはカリフォルニア州オレンジ(Orange)郡もそれに倣った。

「コービー・ブライアントの日」を迎えたロサンゼルスでは、ダウンタウンに位置するレイカーズの本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)の前の道路が、新たにブライアント氏の名前で呼ばれることになった。

 アリーナから数ブロック先の「マーティン・ルーサー・キング通り(Martin Luther King Jr. Boulevard)」まで南下する道路が、「コービー・ブライアント通り(Kobe Bryant Boulevard)」と命名されることについて、市会議員の一人は、「これはロサンゼルス市と世界中のコービー・ブライアントファンへの贈り物だ」と述べた。

 前日にはブライアント氏の妻ヴァネッサ(Vanessa)さんが、亡き夫と娘に心を込めたメッセージをインスタグラム(Instagram)に投稿した。

「私のベイビーへ。お誕生日おめでとう。これまでに言い尽くせないほど、あなたのことを愛しく、そして恋しく思っています。あなたとジジ(ジアナさん)が、ここで一緒にあなたの誕生日の祝杯を挙げていたら! ジジと一緒に、あなたの大好物やバースデーケーキを作りたかった。あなたのハグ、キス、笑顔、大きくて太い笑い声が恋しい」

 また23日には米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)もコロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)戦の試合前にブライアント氏を追悼し、選手たちは同氏の8番と24番のユニホームを着用。追悼映像がスタジアムで流された。(c)AFP