【8月25日 AFP】男子テニスのギド・ペラ(Guido Pella、アルゼンチン)は24日、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)への出場を禁止されたのは何かの「間違い」であり、自分は複数回の新型コロナウイルスの検査で陰性だったと反発した。

 世界ランク35位のペラと同93位のウーゴ・デリアン(Hugo Dellien、ボリビア)は、共通のフィットネストレーナーであるフアン・マヌエル・ガルバン(Juan Manuel Galvan)氏が新型コロナウイルスの検査で陽性となったことで、今大会への出場を取り消された。

 この問題では、ATP選手協議会(ATP Player Council)の会長を務める世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、ペラとデリアンが検査でいずれも陰性だったことから、他の選手とともに大会の決定を批判した。

 ペラは自身のインスタグラム(Instagram)アカウントで、自分やデリアンと同様にガルバン氏が22日の検査で陰性だったと明らかにした上で、「大会や男子プロテニス協会(ATP)からは何も情報はなかった」「自分は5回目の検査も陰性だったと報告したし、ウーゴとホセ(ガルバン氏)もそうした。それなのに、誰も何も言ってこない」と主張した。

「彼がウイルスに感染していたようには見えない」「僕の気持ちを察してくれ。今何が起きているのか、誰が今後の指示をしてくれるのか、誰が解決策を与えてくれるのか本当に分からないんだ」

 31日に開幕する全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)に向けて、この日からトレーニング再開を認められたペラは、滞在しているホテルの部屋から、「誰かに関して非常に深刻な間違いがあったんだ。誰か納得のいく説明をしてくれることを望んでいる。なぜなら自分はこの一週間、とてもつらい時間を過ごしてきたのだから」と訴えた。

 今年のウェスタン&サザンオープンは、新型コロナウイルスの感染防止対策で、例年の開催地である米シンシナティ(Cincinnati)から31日にニューヨークで開幕する全米オープンの隔離環境下に会場を移して行われている。

 大会関係者は前週、ペラとデリアンを除外したことについて、全米オープンの医療スタッフとニューヨーク市保健局(New York City Department of Health)に相談した結果、2人がガルバン氏の濃厚接触者であると結論付けたためと弁明していた。(c)AFP