【8月25日 AFP】(写真追加)インド洋の島国モーリシャス沖で日本の貨物船が座礁し、燃料が流出した事故で、分断された船体の前方部を海中に沈めて処分する作業が無事完了した。国家危機対策委員会が24日、明らかにした。

 貨物船「わかしお(MV Wakashio)」は先月25日、モーリシャス沖のサンゴ礁に乗り上げ、その2週間後に燃料漏れが発生。船内に残っていた燃料がくみ取られた後、船体は二つに分断していた。

 うち大きい方の船首部分は先週、タグボート2隻にえい航され、沖合約15キロメートルの処分場所への移動を開始。24日午後、水深3180メートルの海底に沈められた。残る小さな方の船体は、事故現場のサンゴ礁に乗り上げたままとなっている。

 環境団体グリーンピース(Greenpeace)は先週、船を沈めれば「生物多様性を危険にさらし、大量の重金属有害物質が海を汚染する」として、処分計画に反対していた。(c)AFP