【8月24日 AFP】インドネシア当局は22日、新型コロナウイルス感染拡大への懸念から、観光地バリ(Bali)島を来月から開放する計画を撤回し、年内は外国人観光客の訪問を禁止する方針を発表した。

 人気の休暇先であるバリ島は国内旅行客向けとして、7月末にビーチや寺院などの観光スポットを再開。9月11日からは外国人観光客も受け入れる方針を発表していた。

 だが、国内での感染者増加への懸念と、多くの国が自国民の旅行を禁止している状況を踏まえ、外国人観光客受け入れの計画は中止となった。

 インドネシア政府もまた、外国人観光客の同国への入国禁止措置をまだ解除していない。

 バリ州のイ・ワヤン・コステル(I Wayan Koster)知事は22日付の公式書簡で、「現在のインドネシアの状況を踏まえると、バリを含むインドネシアに海外からの観光客の訪問を認めることにはならない」と述べた。

 また、「中央政府は海外からの観光客に開放することで観光業を回復させるという(バリの)計画を支持している。ただし、これには注意や慎重さ、性急にならないことの他、入念な準備が必要となる」と指摘した。

 ただ、外国人観光客の受け入れ再開日については明らかにしなった。

 バリ島では新型コロナウイルスに4000人超が感染し、これまでに49人前後が亡くなっている。(c)AFP