【8月24日 AFP】米カリフォルニア州で発生した同州史上最大級の山火事は23日も消火活動が続けられた。これまでに約11万9000人が避難を余儀なくされ、40万ヘクタールが焼失した。

 同州では過去1週間に数千の落雷によって火災が起き、地域一帯が煙に覆われた。米国立気象局(National Weather Service)は、米国の西部と中西部の大平原「グレートプレーンズ(Great Plains)」の広い範囲が煙に覆われており、雷によってさらに山火事が起きる可能性があると発表した。

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)によると、同州政府は地方当局からの装備や人員の支援要請に応じられていない。消防隊員らは限界に近づいており、ボランティアや現地の機関に頼らざるを得ない状況となっている。

 カリフォルニア州森林保護・防火局(Cal Fire)のジェレミー・ラーン(Jeremy Rahn)報道官は、約1万4000人の消防隊員が「規模の大きい20余りの火災」の消火に当たっており、うち約2600人は最も大きい2つの火災に対処していると述べた。同局によると、他州からの60台を含め消防車2400台が活動中で、数百台の追加派遣を要請している。固定翼機95機を含む200機以上の航空機も消火活動に参加している。

 カリフォルニア州は外部に支援を要請し、米西部の複数の州、米連邦政府、さらにカナダやオーストラリア政府も応じた。

 約11万9000人が自宅から避難し、その多くは避難先を見つけるのに苦慮している。新型コロナウイルス感染を懸念して当局が設置した避難センターの利用には消極的だという。

 映像はカリフォルニア州で消火活動を行う消防士らと、避難センターの様子。22日撮影、一部提供。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT