【8月24日 AFP】バルト3国のリトアニアで23日、首都ビリニュスから隣国ベラルーシ国境まで約30キロにわたって最大5万人が手をつないで「人間の鎖」をつくり、大統領選の結果をめぐって大規模な抗議デモを続ける人々に連帯を示した。

 参加者の多くは、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領の強権体制への抵抗を象徴する紅白旗と、リトアニア国旗を掲げた。リトアニアのギタナス・ナウセーダ(Gitanas Nauseda)大統領も、対ベラルーシ国境の検問所で「人間の鎖」に加わり、「われわれは自由なベラルーシと共にある。あなた方に手を差し伸べる」と呼び掛けた。

 8月23日は、1989年にソビエト連邦からの独立を求めるバルト3国の人々、100万人超が参加して「人間の鎖」をつくった歴史的なデモ「バルトの道(Baltic Way)」の記念日。

 リトアニアと共にバルト3国を形成するラトビアやエストニア、旧ソ連圏のチェコでも、ベラルーシに連帯を示す集会が開かれた。(c)AFP/Vaidotas Beniusis with Imants Liepinsh in Piedruja and Marielle Vitureau in Medininkai