【8月24日 AFP】19-20NBAは23日、プレーオフのカンファレンス1回戦(7回戦制)が行われ、西カンファレンスのダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)は足首の負傷を押して出場したルカ・ドンチッチ(Luka Doncic)が決勝のスリーポイントシュートをブザービーターで決め、135-133でロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)との接戦を制した。

 他会場では、ボストン・セルティックス(Boston Celtics)とトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)が1回戦を突破し、東カンファレンス準決勝で顔を合わせることが決まった。

 スロベニア出身の21歳の新星ドンチッチは足首を気遣いながらのプレーで、さらにオフェンス面の相棒クリスタプス・ポルジンギス(Kristaps Porzingis)が不在だったにもかかわらず、43得点、17リバウンド、13アシストのトリプルダブルを記録。戦績を2勝2敗のタイに戻したチームをけん引した。

 残り50秒では130-130の同点に持ち込むシュートを決めると、残り19秒ではスピンムーブからのシュートで2点のリードをもたらした。そして最後は試合終了間際、ドンチッチがバックステップからのスリーを決めて逆転すると、マーベリックスはベンチメンバーもコートになだれ込んで喜びを爆発させた。

 ドンチッチは「ボールが吸い込まれたときの気持ちは言葉では説明できない」「みんなが駆け寄ってくるのを見るのは、選手として過ごしてきた中でも最高に気持ち良い瞬間の一つだった」とコメントした。

 一方のクリッパーズは、ルー・ウィリアムズ(Lou Williams)が36点、カワイ・レナード(Kawhi Leonard)が32点を挙げたが、前半に一時は21点あったリードを守り切れなかった。第5戦は25日に行われる。

 セルティックスは110-106でフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)を撃破し、スイープでの準決勝一番乗りを決めた。ケンバ・ウォーカー(Kemba Walker)が32得点、ジェイソン・テイタム(Jayson Tatum)が28得点15リバウンドを記録した。

 セルティックスは27日から始まる準決勝で、こちらもブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)をスイープした昨季のファイナル覇者ラプターズと対戦する。

 ラプターズは控えのノーマン・パウエル(Norman Powell)がプレーオフ自身最多の29点を奪い、150-122の圧勝でシリーズを制した。

 ユタ・ジャズ(Utah Jazz)はドノバン・ミッチェル(Donovan Mitchell)がシリーズ2回目の50点超えを達成し、129-127でデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)に競り勝って戦績を3勝1敗とした。ミッチェルは第1戦でも57点を挙げており、プレーオフの同一シリーズで50点以上を複数回記録するのは、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏、アレン・アイバーソン(Allen Iverson)氏に続く快挙となる。(c)AFP