自動車ジャーナリスト39人とENGINE編集部員6名、計45人が、雑誌が創刊した2000年からの20年間で「死ぬまでに手に入れたい」と思っているクルマ20台を選び順位をつけた。選んだ20台のコメントに加え、「20年間のクルマをどう見てきて、今回どういう基準で選んだのか?」というテーマにも答えてもらいました。

■九島辰也(モータージャーナリスト)のいま乗っておきたい20台!

どうワクワクさせるか

2000年以降は新たなパワーソースやマテリアル、デバイスがたくさん生まれました。その中でどのメーカーがどう個性を出して進化させるのかが焦点だと思います。新技術を用いてクルマ好きをどうワクワクさせるか。この20年間、そんな目で見てきました。で、今回の基準はそのワクワクさ。そしてそれがリアルに欲しいクルマに繋がるわけです。機会があれば手に入れたい20台がコレです。

1位 ベントレー・コンチネンタルGT(現行型)

ベントレーは自動車メーカーの中でもっともリスペクトするブランドのひとつ。歴史、人、クルマから学ぶものはたくさんあります。そしてその中で一番好きなのが現行型コンチネンタルGT。デザイン、スペック、雰囲気、すべて最高です。

2位 アストン・マーティンDBS(2代目)

ボクの中でベントレーと双璧にあるのがアストン・マーティン。ロンドンでの100周年イベントにたくさんの思い出があります。DBSはこれまでのモデルの中でトップ3に入る憧れの一台。あのエキゾーストノートは思い出しただけで痺れます。

3位 フェラーリ599GTBフィオラノ

V8ミッドシップが人気のフェラーリですが、へそ曲りのボクが長年ずっと憧れているのがV12のFRフェラーリ。ベントレーやアストンと並ぶ大人のGTカーです。いつか手に入れたい一台。でも最近は正直ローマが気になりますね。

4位 レクサスLC

ようやく世界にアピールできる大人のラグジュアリーGTカーができました。市販化したことに感謝。日本人として応援したくなるクルマです。

5位 メルセデスAMG GT

普段街で見るメルセデスとは別物のF1をイメージさせるモデル。彼らが本当にやりたかったのはコレでしょう。“質実剛健な野獣”に感動です。

6位 マクラーレン540/570

MP4-12Cから都度試乗してきました(アルティメットを除く)。すべて精緻で完璧なスーパーカーです。GTを含むということなので今回はコレ。

7位 シボレー・コルベット(C6)

C2から続くコルベットのDNAを残した最後のモデルです。“らしさ”を残しながらパワーも安全性も高めているのは立派。カッコもグッドです。

8位 アウディR8(初代)

アウディが真面目につくったスーパーカーは価格以上の内容です。生産工程の凝り方がすごい。もちスペックも。もっと高く評価されるべき一台。

9位 BMW 8シリーズ(現行型)

BMWが今持っている技術をしれっと投入してつくったクルマです。なので何から何まですごい。大パワーを制御する技術の高さが光ります。

10位 ポルシェ911(997後期型)

993、996後期、997前期と乗り換えているので次は997後期かなと。ティプトロもいいですが、ここ一番でのパワーはPDKに軍配が上がります。

11位 ジープ・ラングラー(現行型)

歴代ラングラーに乗ってきましたが現行型JLラングラーは最強のパフォーマンスを持ちます。特にルビコンはすごい。本気で欲しい一台です。

12位 ジャガーXK(初代)

96年当時まだ若かったのでこのクルマの魅力がわかりませんでした。ですが、デザイン、質感、雰囲気、今見ると大人が好む要素がいっぱいです。

13位 BMWアルピナD3(E90)

アルピナは生涯に一度オーナーになりたいブランドです。アンダーステイトメントな哲学が好みです。D3は実用面を含め理想のアルピナです。

14位 アバルト500/500C

フィアット500ツインエアを所有してます。もう何年も。最高です。でも高速移動だけは「これがアバルトだったらな」って思ってしまいます。

15位 ボルボXC90(現行型)

プロトタイプから海外でずっと見てきて親しみがありますし、新世代ボルボのシンボルです。

16位 レンジローバー・スポーツ(現行型)

デザイナー、ジェリー・マクガバンの傑作。オールド・スクールなレンジを現代的に解釈した傑作です。

17位 アルファ・ロメオ4C/4Cスパイダー

もう2度と現れないもっともリーズナブルなアルファ・ロメオの歴史に残る一台です。

18位 マセラティ・クーペ・グランスポルト

スタイリングとサイズが好みです。期間的な不安がなければいつか所有したいと思っています。

19位 フォルクスワーゲン・ゴルフ(7代目)

初代ゴルフの次に好きなのが7世代目。かっこいいです。GTIはいつか必ず所有します。

20位 マツダ・ロードスター(ND)

NAに乗っていた身としては常に気になるクルマ。ただ今気になるのはRF。大人にふさわしいかと。

文=九島辰也(モータージャーナリスト)

(ENGINE2020年9・10月合併号)