【8月24日 AFP】ペルーの首都リマで、新型コロナウイルス対策で集会などが禁止されているにもかかわらず、パーティーが開かれていたナイトクラブに警察が踏み込み、混乱状態の中で来場客少なくとも13人が窒息死した。

 中南米諸国は新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により深刻な打撃を受けており、ペルーでは今月、より厳格な移動に関する規制が再導入された。

 同国内務省は13人の死亡を確認。違法に行われた22日の誕生日パーティーはソーシャルメディアで企画されたもので、市内のロスオリボス(Los Olivos)地区にあるバーに約120人が集まっていたと発表している。

 また同省は、「いかなる種類の武器も催涙ガスも使用しないながらも、警察の捜索に直面したことで、パーティーの参加者らは、互いに踏みつけ合ったり階段で身動き取れなくなったりしながらも、一つしかない出口から逃げようとした」と説明した。

 だが、パーティーの場にいた一部の人々やこのナイトクラブの近くに住む人々は、同省の説明に反論。

 ある住民はラジオ局RPPに対し、「警察が踏み込み、催涙ガスの缶を参加者らに投げつけ、室内に閉じ込めたようだった」と話している。

 同省は、警官3人を含む6人が負傷したとしており、地元メディアは、犠牲者らは20代だったと報じている。

 同省はまた、これまでに23人が拘束されるとともに、パーティーの主催者と店舗の経営者の特定を進めていることを明らかにした。

 映像はペルーのテレビ局TV PERUが23日撮影・提供。(c)AFP