【8月24日 AFP】20インディカー・シリーズ第7戦、インディアナポリス500(Indianapolis 500)は23日、決勝が行われ、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(Rahal Letterman Lanigan Racing)の佐藤琢磨(Takuma Sato)が自身2回目の優勝を飾った。

 レースは自身初のフロントロー3番手からスタートした佐藤が、チップ・ガナッシ・レーシング(Chip Ganassi Racing)のスコット・ディクソン(Scott Dixon)を抑えてトップを走っていた残り5周、クラッシュによるイエローフラッグが振られ、コーション状態の低速走行のままフィニッシュ。ホンダ(Honda)のエンジンを搭載したマシンを駆る佐藤が、2017年に続く優勝を手にした。

 アジア人ドライバー初のインディ500王者である佐藤は、日本国旗を振って勝利を喜んだ。佐藤は「信じられない」「最高だ。また勝てて誇らしい」「これで少しでも日本のみなさんが元気になってくれればうれしい」「応援に感謝している」とコメントした。

 ディクソンは僅差の2位となり、佐藤のチームメートであるグラハム・レイホール(Graham Rahal)が3位に入った。ディクソンは全200周のうち111周をトップで走行したが、これが3回目となるインディ500の2位。そのどれもがコーションの下だった。

 ディクソンは「もちろん、のみ込むのが難しい結果だ」「こんなふうに優勝がすり抜けるのはつらい」「佐藤にはおめでとうと言いたい。きょうの彼は完勝だった」と話した。

 インディ500は1周2.5マイル(約4キロ)のオーバルサーキット、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(Indianapolis Motor Speedway)で例年は5月下旬に開かれる由緒あるレースだが、今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を懸念し、開催を延期して無観客で行われた。(c)AFP