【8月23日 Xinhua News】中国医薬集団(シノファーム)傘下の中国生物技術(CNBG)は、同社が開発している新型コロナウイルス不活化ワクチンの第3相臨床試験を南米ペルーで開始したことを発表した。

 CNBGは北京市で20日に開かれた臨床試験の開始式で、ペルー保健省から臨床試験の許可証を取得したと宣言。これは中国が新型コロナワクチン開発の国際協力で踏み出した新たな一歩となった。CNBGが開発中のワクチンは6月23日、アラブ首長国連邦(UAE)でも第3相臨床試験の承認を得ている。

 ペルーでの臨床試験は二重盲検比較試験と呼ばれ、被験者をランダムに二つのグループに分け、被験薬と対照薬をそれぞれ投与し、効果を比較する。試験はCNBGとペルーのカジェタノ・エレディア大学、国立サンマルコス大学の専門家が共同で実施する。

 中国医薬集団の劉敬楨(Liu Jingzhen)董事長は、不活化ワクチンの第3相臨床試験が順調に進んでいると説明。UAEのほかバーレーンでも第3相臨床試験の承認を得ており、接種数、参加国数、母数いずれも画期的な規模になっていると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News